子育てをしていてぶつかる大いなる矛盾。

「子どもには答えのない問いに向き合える力を持ってほしい」
「子どもには考える力を養ってほしい」
「子どもにはリスクを恐れずチャレンジしてほしい」
「子どもには多様な意見を受け入れられる器を育ててほしい」
って、よく聞きます。親として、心からそう思ってると思う。

でも。

「答えのあるテストでちゃんと点とってほしい」
「親のやり方や考え方に疑問を呈されると不愉快」
「子どもにとってリスクのない道を選んであげたい」
「できれば育ちの悪い子とは関わらせたくない」
と同時に思ってるんですよね。

これって、ものすごいダブルバインド。

ダブルバインド(Double bind)とは、ある人が、メッセージとメタメッセージが矛盾するコミュニケーション状況におかれること。(Wikipediaより)

わかりやすい例でいうと、「黙ってないでちゃんと説明しなよ」と言われて子どもが話し始めたら「言い訳するな!!」って怒られる、みたいな感じですね。それ、どっちに行ってもダメじゃん(笑)。

このダブルバインドの元で育てられた子どもがどうなっていくかというと「何をやっても認めてもらえない」という状況になり、何も考えず、何をやりたい気も起こらないという無力感でいっぱいになっていくわけです。

で、怖いのは、自分自身がこの「ダブルバインド」の状況を作り出してしまっていることに気づかないということだなぁと思いました。

強烈なものをやっている人は少ないと思うのですが、さりげな〜い感じで当たり前のようにやっちゃってることが結構あるような気がしました。

じゃあ、どうすればいいのか?

まずは自分の考えをしっかりとあらためること。
そして、それを他人との対話を通じて、磨いていくこと。

例えば「子どもには多様な意見を受け入れられる器を育ててほしい」という考えをしっかり深めていけば、おのずとその場その場で親として何を伝え、何をするのかは明確になっていくはずだと思うのです。深めていく途中で、もしかしたらほんとのほんとは「多様な意見を受け入れられる」という価値よりも「高校生くらいまでは人の悪意に晒されず、ピュアに育ってほしい」という願いの方が大きいことに気づくかもしれない。

別に答えはどっちでもいい。

重要なのは。

親としての自分が大切にしたい軸が磨かれているかどうか。
それがあれば、どんな軸であっても子どもとちゃんと向き合えるから。

遠回りなようでいて、きっと近道。

→コメントから気づいた「子育てのダブルバインドを解決するのは時間軸かもしれない」