最近すごく感じていることの一つに、「ノウハウをいくら学んでもワープできるわけではないんだな」ということがあります。

例えば、セミナーに参加して、ノウハウを教わる。講師はその分野で試行錯誤をして結果を出してきた人で、やり方が体系的にまとまっている。

すると、たいていの人は「このやり方を学べば失敗せずに成功できるんだな」と思うわけですが、実のところそうではない。

最初のひとりというのは、ある道を辿っては戻り、今度は別の道を辿っては戻り、さらに別の道に行ったら成功した!というのを繰り返します。その過程において、それぞれの道で「失敗」を積み重ねるわけです。だから、ぶっちゃけ膨大な数の失敗に向き合うことになります。

「ノウハウを学ぶ」というのは、「これが正解の道だ!」というのがわかっている道を後から歩んでいくようなもの。

ただし。

その道にも「失敗」というトラップは必ず待っているのです。

正解の道であっても、そこには誰もが必ず通る「失敗」がたくさん待ち構えていて、それらを通過しないことにはゴール(成功)にはたどり着けないようになっている。

つまり、その道が「正解だ」とわかっている以上、最速で成功するためには、最速でその失敗を通過していくことが一番の方法なのです。

自転車に乗るときのことを考えてみれば簡単です。「自転車に乗れるようになるための習得の手順」というのはある程度決まっています。しかしながら、乗れるようになるまでに一度も転ばない、という人はいないでしょう。

どういう人が早く乗れるようになるか?と言ったら、間違いなく「素直に、手順通りに、できるだけ早く、できるだけ多く練習する人」でしょう。

ここで、
・このやり方はあっているんだろうか?と疑ったり
・転ぶのが嫌だからやりたくないとサボったり
・なかなか乗れるようにならないから、別の先生を探そうとグズグズしたり
している人がなかなか乗れるようにならないのは目に見えています。

以前に「セミナーは、努力しなくていい方法を教えるわけではなく、正しい努力の方向を教えるものである」と書いたのと近しい感じではあるのですが、「いくらノウハウを学んだところで、一度も失敗せずに成功することはできない」ということを理解できるだけで、成功するまでの時間を大きく減らすことができますよ!


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