「あ、なんだかこのセミナー、自分が思っていたのと違った」
「自分よりもレベル高い人向けだったな」
「場違いだったかも」
と、参加してから思うことってありますよね。

せっかく時間を使って参加したセミナー、途中から気持ちが離れて行ってしまうのはとってももったいないことです。

実は、これって企業研修でもよくあるシチュエーションでして、例えば例に出したケースがその会社では「あんまりないな〜」というような場面だったりすると、途端に「この話は関係ないな」「心ここに在らず」という表情になる参加者がいます。

一方、自分なりにそのケースを一般化したり、置き換えたりしながら「そうか、こういう風にも考えられるな」と応用して脳みそを回転させながら聞いている受講者もいます。

もちろん、講師としてはできるだけ参加者の人が置かれている現場に合わせた例を出せるのがベストですが、自分が受講者側である場合にはいかに「自分への活かし方を考えながら受講するか」が大切で、応用力が高い人ほど「学び力が高い」「受信力が高い」と言えるわけです。

自分も「今日の話は曖昧模糊としてよくわからなかったな」と思うようなセミナーに出た時に、ビジネス的に成功されている方が多く集まる場ほど、目をキラキラさせて「○○という視点がすごく勉強になりました!!」と私などが思いもつかないような学びを持ち帰っている人がいて驚いたりします。

特に年齢も重ね、経験も実績もある方ほどこの「受信力」が高かったりするので、そういう方に多く出会う中で、「自分とはレベルがあっていないので学ぶことがない(学びづらい)」と感じていた自分は、自ら「自分には応用力がありません」と言っているようなものなんだなと気づき、恥ずかしく思うようになりました。

では「今の自分には合わないな」と思った時、どんな風に考えれば良いのでしょうか?

<自分よりもレベルが高い人向けだった時>
・そうか!この先進んでいくと、この辺が課題になってくるんだな(課題の予習)
・この部分は、今からでも意識してやれるな(成功者の行動の先取り)
・ここはよくわからないから、きっと自分の盲点なんだな(自分がわかっていないことを自覚する)

<自分よりも初心者向けだった時>
・人に教えるとしたら、こんな風に伝えればいいんだ(人に教える時のことを想定する)
・自分のやり方は間違ってなかった!(正しいやり方の再確認)
・ゼロからやり直すとしたら、どこを変えるだろうか?(惰性でやってることの見直し)

などなど。

どんな出来事からも、どんなセミナーからも、何かを学び吸収しようという貪欲な姿勢を持ち続けらられた人と、「自分にはあわなかった」と安易に切り捨ててしまう人では、数年後に大きな差が生まれることは間違いありません。

人生は有限です。

「自分に合わない出来事は降ってこない」
というくらいの気持ちで、すべてから学べる人でありたいなと思います。