「成功するまで諦めない」という経営者の話をよく聞くけれど、一方で起業したての方からは「集客がうまくいかないから、やっぱりこのサービスはダメなのかもしれない」とかなり早い段階で連絡をもらうことがあります。この「成功するまで諦めない」という人と「うまくいかないとすぐに諦めたくなる」という人、一体何が違うのでしょうか?

いろんな要素はあると思うのですが、大きいなと感じるのは「なんのためにやるのか?」と言う北極星を持っているかいないか。

北極星を持つことで、手段に執着しなくなる。
手段に執着しなくなることで、ベストな手段を選べるようになる。

例えば、渋谷でネイルサロンをやりたい!と思ったとする。「渋谷でネイルサロン」はあくまで手段です。でも、この「渋谷にネイルサロン」にとらわれ過ぎると、実際にやり始めてからお客様が集まらなかった時に「ああ、私は失敗した、、、ダメなんだ」と落ち込んでしまう。

でも、最初から「女性に美しさを提供することで自信を持ってもらう」が自分が事業をする目的だと明確に理解していたとしたら?

渋谷にネイルサロン、で集客できなかったとしても、
「あ、渋谷が微妙だったのかもしれない」
「もしかしたらネイル自体に新鮮さがなくなってるのかもしれない」

と考えることができるようになり、
「じゃあ、ネイルをしてあげるのではなく、セルフネイルの方法を教えるサービスはどうだろう?」
といった別の発想を得ることができるようになる。そしてこういう第二、第三の発想や挑戦がバカ売れってこともよくある話。

多くの人はたった一つの手段を選び取ろうとするから、「あれがいいのかな?」「これがいいのかな?」と迷ったり、「この方法でうまくいくんだろうか?」と不安になる。

でも、北極星がはっきりしていたら、そこへ向かう手段は無限にあるから安心していい。

今、自分が迷っているのは「目的」なのか「手段」なのか?
それをまずハッキリさせよう。

「目的(北極星)」が曖昧なら、それは見直しが必要。
「手段」で迷っているなら、まずやってみることが第一歩。

あなたがどこにいても、同じ場所で輝く北極星。
その星を目指して進む道は無数にあるのだから、こだわらなくていい。