「営業が苦手なので代行してほしい」という声がすごく多いことに「やっぱりなぁ・・・」という少々残念な想いを抱いています。
私の知っている素晴らしい実力を持っている講師の方々は、まず間違いなく営業力があります。営業畑を経ている人もいれば、そうでない人もいるし、意識的な方もいればそうでない方もいます。
けれど、お客様(や間に入ってくれる研修会社)の置かれた状況や企業の様子を知り、考え、相手に受け入れてもらいやすいように提案をする。これって、、、結局研修の時に受講生相手にやっていることなんですよ。受講者の置かれた状況を感じ取り、彼らが受け入れやすいように新しい考え方の提案をする。
ね?
だから、受講者のハンドリングが上手い講師の方は、間違いなく営業力があります。いわゆる「売り込みが上手い」というタイプでなくても、担当の方に信頼してもらえるようなキャッチボールができる。
「自分は営業は苦手だけど、研修では成果が出せる」ともし思っている人がいるとしたら、それは大いなる勘違いである可能性が高いことを自覚したほうがいい。あるいは「営業」の本質が理解できていないか。
営業って、売り込みじゃなくて、困っているお客様の問題を一緒に解決してあげること。「営業が苦手」と堂々と言っちゃう人は、自分の口で「お客様の立場に立って問題を解決するのが苦手です」と言ってるようなもの。残念ながら、誰もそんな人に研修を頼みたいとは思いませんo(;△;)o
大切なことは、「図々しいって思われるかも」「売り込み色が強くないだろうか?」と無駄に自分に意識の矢印を向けるのではなく、相手に意識の矢印を向けること。「目の前にいる人は、何が解決したら嬉しいだろうか?」「この人の後ろにいる人たちは、何に困っているのだろうか?」
「営業が苦手」と感じるのは、自分のことしか考えていないから。
ただ、ひたすらに相手を思うことに集中すれば、「苦手」と感じる余地はない。