子どもたちが通っている東京コミュニティスクール。探究型の学びを提供する学校、ということで最近ちょっとずつ注目度があがってるかな?と思います。しかし、文科省の定めた一条校ではないので、「義務教育?なにそれおいしいの?」と思える親のいる子どもしか入学できません(笑)。(地元の公立校に籍だけおかせてもらい、卒業資格だけは通ってない公立校からもらう)

「探究型」というと、なにやら「思考力」とか「考え抜く力」とか、そういうのをイメージされると思いますが、TCSに通っていて一番よかったなと思うのは、「失敗」に対しての考え方。

ちょうど昨日すごく実感する機会がありました。

次女「おばあちゃんてさ、長く生きてるってことはさ、いっぱい失敗してるってことだね」

私「そう?」

次女「だって人生長くて、いろいろやってるでしょ」

長女「でも、長く生きてても失敗してない人もいるかもよ。なにもしなかったら失敗しないし」

私「まぁ、そうだよね。ふたりはさぁ、”なにもしなくて、失敗もしない”のと”いっぱいやって失敗する”のとどっちがいい?」

ふたり「いっぱいやって失敗する‼️」(間髪入れずにシンクロ)

私「え?なんで?」

長女「楽しいから!」

次女「失敗して、またやってできたら気持ちいい」

TCSではイベントなどでも「え?これで出ちゃうの?」みたいな完成度の芸があったりするのですが、舞台の上で失敗しても誰も馬鹿にして笑わない(自然な笑いは出るけど)。テーマ学習のプレゼンでも、最初は途中で止まったり、話せなかったりすることもあるけど、それでも打席には絶対に立つ。スタッフ(先生)も、仲間も、「うまくいかないこと」に対して「学んでる途中!」と完全に、心の底から思ってるから、そうやって育っていくんだと思う。

うまくいってもいかなくても、とにかく打席に立ち続ける。

これって、簡単なようでいて、そうでもない。

いろんなノウハウを人に教えている中で、一番早く成功する人というのは「落ちるべき落とし穴にどんどん落ちて、すべき失敗をものすごいスピードで回転させていく人」。

講座やセミナーに参加して教えてもらう内容って「落とし穴に落ちない方法を学ぶ」だと勘違いしてる人が多いんですが、どんなに事前に学んでも落とし穴には落ちます。そして、落ちるからこそ学ぶし成長するし、そこで初めて血肉になる。

事前に学んでいることのメリットは「あ、これはあのとき言われていたあのことか」と頭で理解でき、冷静に対処できる可能性が高いこと。

それくらいだなと思います。

何かを学んだら失敗しないだろう。
失敗せずにうまくいく方法があるはずだ。

もし、そう考えているなら。

その前提を疑うことがすべてのはじまり。

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