映画「SING」を子どもたちと見てきました。

予想と全く違うところでグッときてしまい、それはなぜなのかなぁ?と考えさせられました。

ネタバレしないように書くと、「どん底に落ちた時、全てを失った時、目の前のできることに向き合う姿は美しい」ということです。

一見すると、今まで手にしていたあらゆるものがなくなり、身一つで不恰好な姿を晒すというのは「かっこ悪い」ことのように思えます。

その姿を無遠慮に嗤う人もいる。
「あの人が」と謗られることもある。

けれど、そういう姿にのみ内包される美しさがある。

ちょうどそんなことを考えていた時に、路上でパフォーマンスをする人に出会いました。ビジュアル系で歌を歌っていたのですが、これがまたお世辞にも上手とは言えない。。。見た目もかなり微妙。。。実際道ゆく人のほとんどはバカにして笑っていました。

でもね。

この人が、自分の歌を人に聴かせたいって思って、機材を準備して、実際に歌い始めるまでに、いったいどれだけの勇気と行動が必要だったんだろうって。そして、どれだけの人が「歌が好きだから、いつか人前で歌いたい」と思いながら、行動することなく、そのまま終わっているだろうかと。

そう考えたら、いったい誰がこの人のことを笑えるのだろうか。

下手でもなんでも、どこかから始めないと始まらない。
自分を晒して傷つくリスクを負わなければ、どこにも辿り着けない。

人から笑われるほどの何かを。
私はやっているだろうか。