東京コミュニティスクール(TCS)では、月に1度「先生がやりたいことを企画にして遊びにいく(保護者も参加OK)」ビッグウェンズデイという機会があります。あくまで先生が好きなことをやるっていうのが清々しくていいな〜と思います。

今回のビッグウェンズデイでは、
・塔ノ岳へ山登り
・体育館で遊ぶ
・テニス
・エリック・カール展に行く
という4つの企画がありまして、夫は山登りへ、私と娘はエリック・カール展に参加しました。

さて、エリック・カール、ご存知ですか?

そう、あの「はらぺこあおむし」の作者さんです。

今回、企画展に参加して初めて「はらぺこあおむし」は当初採算が取れないからという理由でアメリカで印刷・製本することができず、最初は日本で製作された!ということを知りました。

1960年代の後半、私の本の編集者アン・ベネデュース女史がまだ出版のきまっていなかった『はらぺこあおむし』のラフスケッチをたずさえて、日本をおとずれました。アンは当時、アメリカでこの本を印刷・製本してくれる印刷所をみつけられずにいました。そうしたら、偕成社の当時の社長、今村廣氏が、日本でひきうけてくれるところをみつけてくれたのです。

(エリック・カール公式サイトより)

確かに、穴のあいた加工があったり、大きさの違うページが入っていたりと、普通の絵本よりもちょっと手間かかってますよね。日本とそんなに深い関わりがあるなんて、ちょっと嬉しくなりました。

エリック・カールの絵本の原画(あの絵は貼り絵で作られているんです)や、原画になる前のダミーで作られた下書き本など、自分がなんども読んできた絵本の元になるアートがこれでもか!というくらいいっぱいあって、本当に心を動かされました。

そして、なにより、今回展示を見ていて気付かされたのは。

どの絵を見ても、一瞬でエリック・カールの手によるものだとわかる!!
ということです。

これって、、、すごくないですか?

有名で知っている絵はまだしも、そうでない下書きだったり、絵本になっていない絵ですら。見たらすぐに「あ、エリック・カール!」ってわかる。

それくらい、どの絵からもエリック・カールらしさが溢れて飛び出してくる。

ひるがえって。

私が今手掛けているものはどうだろうか?

たとえそこに名前がなくても。
「あ、これって・・・」
と思ってもらえたら、とても素敵だと思う。