「科学が教える、子育て成功への道」の出版記念を兼ねたABLE2017Summerに参加してきました!大好きなおっちゃん(市川力さん)が翻訳をした一冊ということで、もうず〜っと楽しみにしていました。

この本で提案してくれているのは、まずざっくり書くと「子育ての”成功”」という言葉の意味を再定義しようということ。今までの偏差値や生涯年収で測る「成功」ではなく、この本の中では「成功」がこんな風にre-define(再定義)されています。

健やかで、思慮深く、思いやりがあり、他者と関わって生きる、幸せな子どもを育て、皆が他者と協力し、創造的で、自分の能力を存分に発揮する責任感溢れる市民となる。

うん、うん、今多くの親の心の中にある「もやっと」した「コレジャナイ感」に対するビジョンを言語化したら、まさにこんな感じ。

そして、このような「新しい時代の子育て」を実現するために必要なのが「6Cs」

Collaboration
それぞれの強みを活かし、弱みを補い合う
Communication
対話によって互いが満足するストーリーを作る
Content
専門領域について熟知し、直感が働く
Critical Thinking
根拠に基づき、熟慮して上手に疑う
Creative Innovation
変革についての大きなビジョンを持つ
Confidence
熟慮した上で失敗に怯まず挑戦し続ける

面白いなぁと思ったのは、CollaborationとCommunication、すなわち「みんなでワイワイ言いながら、いろんなことをいろんな角度で考えたり企んだりする」というのが最初のステップになっていること。

それがあって、次にContent(知識)やCritical Thinking(批判的思考)で知識をベースに考えるプロセスがあり、そしてその先にビジョンを持って進むステージがやってくる。進み始めると色々困ったことが起きるから、その時はレジリエンスを支えるConfidenceが必要だよね、と。

今までって、ContentとCritical Thinkingが先に来ていたと思うんですよね。まず知識だろうと。でも、そうではなくって、先に仲間とワクワクしながらコミュニケーションをとっていくことから、「今、欲しい知識はなんなのか?」が見えてくるんだなぁと思ったら、「アウトプットを前提とした学び」という、より現実社会でそのまま活きる学び方に近いんじゃないかなと思いました。

今、子育てをされていらっしゃる方も、そして教育に携わっている方も、ぜひ「科学が教える、子育て成功への道」を読んでみてくださいね。