西野亮廣さんの「革命のファンファーレ」を読んだ。副題は「現代のお金と広告」という風についているのですが、いやいやこれは生き方の本だなと思いました。タイトルが、もう本の内容そのものを表していて、震える。いくつかグッときた言葉をシェアします。

「好きなことをして生きていけるほど、世の中は甘くない」と言われても、好きでもない仕事は消え、好きなことしか残らなくなってきている。ここからは、”好きなことを仕事化するしか道が残されていない”時代だ。多くの親や先生は、この変化を捉えていない。

これね。本当に腹の底からそうだ!!と思える人はものすごく少ないと思う。だって、自分は我慢してきたんだもの。好きなことなんてやっても食べていけないからって。そういう人が、自分の子どもを見てどう思うか?いくら建前では「好きなことを見つけて欲しい」と言っていても、その「好きなこと」がアニメだったりゲームだったりした時点でアウト(笑)。あくまでも「親の価値観で眺めた時に食いっぱぐれない職業の中で、好きなことを見つけて欲しい」というものすごい制限付きの選択肢でしかない。

もちろん、「やってみたら楽しかった」なんてこともいっぱいあるので、子どもの視野の中で見つかる「好きなこと」にもまた制約があるわけだけど、この言葉を心から言えるというのはやはり西野さんご自身がそれを体感したからこそなのだろうと思う。

ぶっちぎりで自分の好きなことを仕事にする、というプロセスを。

本を読めばわかるけど、「好きなことを仕事化する」ことが楽なことだとは一言も言っていない。これほどまでにあらゆることにこだわって進める仕事に苦労がないわけがない。だから、結局「好きなことを仕事にする=楽をする」という話ではなくて、好きでもない仕事で頑張るのか、好きな仕事で頑張るのか、どっちがいいの?という話。

また、西野さんはこの本の中で、「信用」という言葉をたくさん使っているのですが、要するにこれからの時代はニセモノは淘汰されるよ、日和ってても淘汰されるよ、でも本物は着々と信用を積み重ねていけるし、その信用をいつでもお金に変えられる時代だよ、という話をしています。

クラウドファンディングやオンラインサロン、そのほかもろもろの「信用をお金に両替するツール」の登場により、正直者がバカを見る時代は完全に終わった。

これもすごく感じるところで、結局信用さえあるなら、お金がゼロになっても、会社が倒産しても、次の日からまた新しいことを始めることができる。この言葉で、自分自身がいただいている信用以上の価値をちゃんと提供できているんだろうか?ということを改めて考えるきっかけになりました。

4種類の人がいると思うんです(誰かマトリックスにして!)。

1)正直者で実力もある。
2)正直者だけど実力がない。
3)嘘つきだけど実力もある。
4)嘘つきな上実力がない。

で、今までは3が一番売れていて、次が4、1、2の順で売れていた。それが、これからの社会では、1のみが生き残るようになる。2も3も4もダメになる。

これって、全体的にシビアになるという風に捉えることもできるけれど、余計なことを考えずにまっすぐ実力をつけるために努力していくだけでいいという、シンプルな社会になるという風に捉えることもできる。

革命のファンファーレは鳴った。

もう後戻りはできない。


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