最近新しいプロジェクトとして進めている教育についての対話の中で、「同調圧力」というキーワードについて話題になりました。
Wikiさんによると、同調圧力とは。
地域共同体や職場などある特定のピアグループ(英: Peer group)において意思決定を行う際に、少数意見を有する者に対して暗黙のうちに多数意見に合わせることを強制することを指す。
ではこの「同調圧力」ってどういうメカニズムで出来上がるんだろう・・・?と考えていたらちょうど参加し始めた講座で田原真人さんというzoom革命を進めていらっしゃる方が面白い説明がされていました。
同調圧力が生まれるメカニズムをフォアグラ生産者とガチョウの関係の中に見る。
は?!
と思われた方もいらっしゃると思いますが、なかなか面白いたとえだったのでしばしお付き合いください。
ご存知の方も多いと思いますが、フォアグラというのはガチョウの肝臓(脂肪肝)です。で、この生産方法に批判が集まることも多いのですが、要は檻にガチョウを閉じ込めて、チューブなどで問答無用に餌を流し込むんですね。で、無理やり太らせた挙句に屠殺すると。・・・ここまでは説明を理解しやすくなるための前提です。
田原さん曰く、同調圧力は、閉じ込めて強制的に餌を与えたり、知識を与えるところから始まるそうです。早速ガチョウとフォアグラ生産者のワールドに置き換えてみましょう。
生産者から餌を与えられたガチョウは、当然途中で「もうお腹いっぱいだよ〜」となります。が、そこで生産者は「いっぱい食べられて偉いな!」とか「肝臓がでかいガチョウに価値があるんだ」と言うわけです。
すると、言われること(もっと食べろ)と自分の気持ち(もう食べたくない)の矛盾が生まれるわけですが、その矛盾の中で生き延びるために今度は”抑圧を内面化して取り込んで”しまう。たとえば、「食べたくないのにこんなに頑張って食べて、私が一番我慢強いんだ!」みたいな感じです。
さらにその抑圧者の視点で隣の人を見ると「そんな肝臓が小さいなんてお前は大したことないな」と見下したり、「口を閉じちゃうなんてお前はだらしないやつだ」と攻撃し始める。これが同調圧力の正体。
つまり管理された環境の中で、抑圧される矛盾を消化するために「抑圧を内面化して」取り込んだ結果、「俺が我慢してるんだからお前も我慢すべきだ」という空気が完成する。
他のパターンで生まれる同調圧力もありそうな気がしますが、一番悪質なタイプの同調圧力は確かにこうした仕組みで生まれてるかも・・・と腑に落ちました。
では、、、私たちはこういった同調圧力から解放されるために一体どうしたらいいんでしょうか?
紙幅が尽きましたので、明日までに考えてブログでアップします(笑)。
→続きはこちら「”同調圧力”から抜け出すために」